ATPのランキング制度は「消耗戦」 手負いのルードが批判
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【5月29日 AFP】全仏オープンテニスの男子シングルス2回戦で敗れたキャスパー・ルード(ノルウェー)が28日、男子プロテニス協会(ATP)のランキング制度を「消耗戦のようだ」と批判し、選手がけがを抱えながらプレーを続ける現状に疑問を呈した。
大会第7シードで、全仏で2度の準優勝経験を持つルードは、今季のクレーシーズンを通じて悩まされていた膝のけがの影響もあり、世界ランキング41位のヌーノ・ボルジェス(ポルトガル)に6-2、4-6、1-6、0-6で敗れた。
ルードによれば、膝の問題は4月のモンテカルロ・マスターズで初めて感じたという。その後はマドリード・オープンで優勝し、イタリア国際にも出場したが、全仏に備えるため前週のジュネーブ・オープンは欠場していた。
試合後、ルードは「検査で構造的な損傷が見つからなかったのは良かった。炎症による水がたまっていて、それが落ち着く必要がある」と説明。「クレーシーズンは非常に忙しい。抗炎症薬と痛み止めで何とか乗り切ろうとしたが、十分ではなかった」と語った。
また、けがを完全に治すためにツアーを離れることが難しい現状にも言及。「ランキングの面でも、ある意味消耗戦のようなところがある」と語り、「ATPが義務付けた大会には、ルール上出場しなければならないように感じている。出場しなければ、経済的にも、ポイントやランキングの面でも、そして機会の面でも多くを失うことになる」と続けた。
「けがをした状態でプレーしたくはないが、そうしなければ別の選手にその場を譲ることになる。疑問のある制度だと思う」(c)AFP/Emmeline MOORE
