中国ロボット企業の智元 人型ロボット「霊犀X2」で商用元年を始動
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【5月26日 CGTN Japanese】中国のロボット企業・上海智元新創技術は、人型ロボット「霊犀X2」のパートナー募集を22日に開始すると発表しました。同社が技術開発段階から本格的な商用展開へと移行する大きな一歩とみられています。
霊犀X2は、高度な運動性能・自然な対話・作業能力を融合した人型ロボットです。高さは1.3メートルで、文芸公演や展示ガイド、教育研究など多様な場面での活用が見込まれています。親しみやすい外観と多様な表現力を持ち、「生命感のある人工知能(AI)」として設計されました。
今回の募集は販売能力や二次開発能力を持つパートナーを対象としており、例えば、博物館や科学館での案内役、学校での教育アシスタント、舞台演出に使うエンタメ用途など、ロボットの能力を生かした独自のコンテンツ開発を共に行う協力関係を築くことを目的としています。
上海智元は人型ロボット分野において全方位の展開を目指す業界唯一の企業であり、自社開発の関節モーターやセンサー、AIモデルなどを備えた「一貫した技術システム」を特徴としています。霊犀X2について、霊犀事業部の魏強総裁は「生命を感じさせる存在であり、ただの機械ではない」と強調しています。
また、霊犀X2はユーザーとの継続的な対話を通じて性格を変化させることが可能です。展示会での案内役や教育現場、介護施設での利用も視野に入っています。製品は「X2(基本モデル)」「X2 Pro(拡張モデル)」「X2 Ultra(最上位モデル)」の3種類で、価格は十数万元から40万元(約200万~800万円)程度です。
上海智元は、直接消費者に販売するのではなく、用途に応じて共に価値を創出していく法人パートナーとの連携を求めているとのことです。(c)CGTN Japanese/AFPBB News