【5月7日 東方新報】「労働節(メーデー)」休暇は旅行に最適な時期であり、ペットを預けて安心して出かける方法を見つけることは、多くの人にとって悩みの種となっている。飼い主にとって、ペットに専門的な預かりサービスを提供する施設を探すことが最初の選択肢となっている。

 寧夏回族自治区(Ningxia Hui Autonomous Region)の銀川市(Yinchuan)の多くのペット預かり施設では、ペット預かりサービスの需要が急増し、ほとんどの施設が予約でいっぱいになっている。

 あるペット預かり施設では、可愛いペットたちのための預かり部屋がすべて満室となっており、施設の施設長である楊洋(Yang Yang)氏は、「休日はペットの預かりのピーク時期で、部屋は非常に混み合っています。3か月前にペットの部屋を予約する人もいます」と述べている。

 ペット預かりにおいて、飼い主にとって最も重要なのは安全性だ。多くの施設では、監視カメラや換気口が標準設備となっており、部屋にはペットの名前、性別、品種、餌の種類、給餌の回数、注意点などが記載されている。施設のスタッフは定期的に預かり状況を報告し、ビデオ監視によって、飼い主はいつでもペットたちの様子を確認することができる。

 人びとがペットの生活の質にますます注目する中で、ペット預かり施設は顧客を引きつけるために、より個別化されたサービスを提供し始めている。栄養満点の犬(猫)用食事や専門的なケア、特定の訓練がサービスの売りとなっている。

 あるペット預かり施設では、スタッフがペットに特製の「アフタヌーンティー」を提供している。施設の責任者である喬治(Qiao Zhi)氏は、「預かりのペットには毎日、肉、野菜、果物で作ったアフタヌーンティーを提供し、栄養のニーズを満たしています」と紹介した。

 過去の「ケージ型」の預かりと比較して、自由に過ごせる預かり環境の方が人気を集めている。宿泊の合間に、ペット預かり施設はペットの外での活動時間を増やし、社会的なニーズを満たしている。多くの施設では「一日三回の散歩」を実施し、預かりペットが十分に運動できるようにしている。

 メーデー休暇に旅行に出かけた飼い主の呂斯閣(Lu Sige)さんは、最終的に広いアウトドアの芝生があるペット預かり施設を選んだ。「ペットショップの『格子状のケージ』よりも、自分の犬が芝生で思い切り遊び、新しい友達を作ることを望んでいます。これなら、飼い主と離れている間の不安感も和らげることができると思いました」と話している。

「2025年中国ペット産業白書(消費報告書)」によると、昨年、中国の都市部のペット(犬、猫)の数は1.2億匹を超え、消費市場の規模は3000億元(約5兆9994億円)を超えた。ペットオーナーがペットのケアの質に対する要求を高める中、市場では高品質で個別化された預かりサービスの需要が増加しており、ペット預かりサービス市場には新たな成長機会が生まれている。(c)東方新報/AFPBB News