中国消費者協会:2024年 100都市の消費者満足度は総じて良好
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【3月18日 東方新報】中国消費者協会は13日、「2024年100都市消費者満足度評価報告書」を発表した。調査結果によると、2024年における全国100都市の消費者満足度の総合スコアは80.36点で、全体的に良好な水準となった。
このうち、35都市のスコアは全国平均を上回り、65都市では前年よりスコアが上昇した。三つの一次指標(評価の大枠)においては、「消費者権利の保護」が80.48点、「消費環境」が79.26点、「商品・サービスの供給」が81.67点となり、2023年と比べて「権利保護」が+1.27点、「消費環境」が+0.51点と上昇している。
指標別に見ると、2024年に満足度スコアの高かった三次指標(より具体的な評価項目)の上位五つは、公共インフラの整備状況、物流の利便性、権利保護の窓口、権利保護の対応効率、権利保護の結果だった。
地域別では、東西地域の満足度格差がさらに縮小し、中部地域のスコア上昇が最も顕著だった。各地域のスコアは、東部が83.70点、中部が78.02点、西部が76.78点。年平均スコアの伸び率を見ると、中部が1.26%で最も高く、西部が0.67%、東部は0.29%の上昇となっている。
都市別の上位10都市は、蘇州市(Suzhou)、仏山市(Foshan)、宜昌市(Changzhou)、青島市(Qingdao)、杭州市(Hangzhou)、深セン市(Shenzhen)、煙台市(Yantai)、南京市(Nanjing)、広州市(Guangzhou)、濰坊市(Weifang)の順となった。
都市の規模別に見ると、都市の規模が大きいほど消費者満足度が高い傾向が見られた。2024年の超大都市における消費者満足度の総合スコアは86.30点で、すべての都市タイプの中で最も高かった。次いで特大都市が82.94点、中小都市は74.81点にとどまった。
中国消費者協会の関係者は、「2024年の消費者満足度スコアは過去8年で2番目に高く、『商品・サービスの供給』は安定的で、『消費者権利の保護』に対する評価も改善傾向にある」と述べた。総合スコアの上昇幅が大きかった二次指標の上位3つは、「消費関連政策」「権利保護」「情報の正確性」であり、各地での政策対応や消費者保護の取り組みが高く評価されたことを示している。
今後、中国消費者協会は対象都市に対して順次、評価結果の詳細を通達し、各都市の問題点や改善点を分析する。それによって、安心して消費できる環境づくり、消費者保護体制の改善、さらなる満足度向上に向けた支援を強化していく方針だ。(c)東方新報/AFPBB News