アディダスのグローバルCEO:中国市場に強い自信
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【3月11日 東方新報】ドイツのスポーツ用品メーカー、アディダス(Adidas)は5日、ドイツ・バイエルン州の小都市ヘルツォーゲンアウラッハにある本社で、2024年第4四半期および通年の決算報告を発表した。アディダスのグローバルCEOであるビョルン・グルデン(Bjorn Gulden)氏は、発表会の中で「中国は重要な市場であり、中国市場に非常に自信を持っている」と述べた。
発表によると、2024年のアディダスの年間売上高は236.83億ユーロ(約3兆7774億円)で、為替変動の影響を除いたベース(以下同)では前年比12%増となった。営業利益は前年より10億ユーロ(約1595億2000万円)以上増加し、13.37億ユーロ(約2132億7824万円)に達した。
アディダスにとって最も重要な戦略地域の一つである大中華圏(グレーターチャイナ)では、7四半期連続で「質の高い成長」を遂げ、年間売上高は再び二桁成長を記録した。決算報告によると、2024年第4四半期のアディダス大中華圏の売上高は7.94億ユーロ(約1266億5888万円)で、前年同期比16.1%増加し、年間売上高は34.59億ユーロ(約5517億7968万円)、前年比10.3%増となった。現在、アディダスは大中華圏に約8000人の従業員を抱えている。
アディダス大中華圏董事総経理である蕭家楽(Xiao Jiale)氏は、同地域での業績向上の要因について「アディダス独自の製品戦略と、中国のパートナーおよび消費者との緊密な協力と交流の成果」と分析。今後、さらなるローカライズ戦略を推進し、中国のアスリートや消費者のニーズにより一層応えていく方針を示した。
ビョルン・グルデン氏は「中国の中間層消費者は非常に多く、毎年大量の人びとが中間層に加わっている。中国市場は供給サイクルが短く、効率が高い。中国のビジネスモデルは魅力的で、収益性も高い。中国は重要な市場であり、我々はこの市場に強い自信を持っている」と強調した。(c)東方新報/AFPBB News