【6月8日 AFP】米ニューヨーク市は7日、カナダの山火事の影響で、オレンジがかったスモッグに包まれた。マンハッタン(Manhattan)の高層ビル群や自由の女神(Statue of Liberty)はかすみ、マスクを着ける市民もいた。首都ワシントンを含む東海岸の複数都市に大気汚染警報が出された。

 これを受け、ニューヨーク市の公立学校ではすべての屋外活動が中止された。エリック・アダムズ(Eric Adams)市長は「どうしても必要」な場合以外は外出を控えるよう市民に呼び掛けた。

 世界の大気汚染を監視するウェブサイト「IQエア(IQAir)」によると、同日のニューヨーク市の微小粒子状物質(PM2.5)濃度は世界保健機関(WHO)が定める基準の14倍を記録した。

 米ホワイトハウス(White House)は同日、ジョー・バイデン(Joe Biden)大統領がカナダのジャスティン・トルドー(Justin Trudeau)首相と電話会談を行い、消火活動への支援を申し出たと明らかにした。

 バイデン氏は両国が影響を受けている火災を迅速に鎮圧するため、提供できるすべての連邦の消防資源を投入するよう指示したとしている。(c)AFP