【6月1日 AFP】サウジアラビアで5月31日、2022年国勢調査の結果が公表され、人口が前回調査の2010年から34.2%増加したことが分かった。

 統計局が「サウジ史上、最も包括的で正確な人口調査」と称した今回の国勢調査によると、総人口は3220万人で、サウジ人が58.4%を占めた。サウジ人の63%は30歳未満だった。

 外国人は1340万人で、南アジアや中東・北アフリカの出身者が大半を占めている。国籍別では多い順に、バングラデシュ、インド、パキスタン、イエメン、エジプトとなっている。

 2010年以降増加した820万人のうち、480万人はサウジ人だった。

 サウジの国勢調査は1974年に初めて実施され、今回で5回目。当初は2020年に予定されていたが、新型コロナウイルスのパンデミック(世界的な大流行)を受け延期されていた。

 サウジ政府は2017年から国家戦略としてサウジ人の雇用を促進しており、外国人人口は同年を境に減少に転じた。また、扶養家族税の導入決定を受け、多くの外国人労働者が家族を帰国させた。(c)AFP