【5月31日 AFP】中国の工業情報省は31日、同国を訪問中の実業家イーロン・マスク(Elon Musk)氏が金壮竜(Jin Zhuanglong)工業情報相と新エネルギー車の開発方法について協議したと明らかにした。

 同省の発表によると、両氏は新エネルギー車や、人工知能(AI)などを導入して自動運転を可能とする次世代自動車「インテリジェント・コネクテッド・ビークル(ICV)」の開発について意見交換した。

 中国の電気自動車(EV)市場は世界最大規模。マスク氏が率いる米EV大手テスラ(Tesla)は今年4月、2019年に生産開始した上海の「ギガファクトリー(Gigafactory)」に次ぐ新工場を同市内に建設する計画を発表している。

 マスク氏は前日30日には、秦剛(Qin Gang)外相と会談。中国政府によると、この中でマスク氏は、「米国と中国の国益は結合双生児のように絡み合っている」と述べ、米中の経済的な「デカップリング(切り離し)」に異議を唱えた。

 また中国外務省は、マスク氏が中国国内でのさらなる事業拡大に意欲を示したとしている。(c)AFP