【5月29日 AFP】28日に行われたトルコ大統領選初の決選投票で、現職のレジェプ・タイップ・エルドアン(Recep Tayyip Erdogan)大統領(69)が世俗派の対立候補、ケマル・クルチダルオール(Kemal Kilicdaroglu)氏(74)に僅差で勝利した。20年にわたり政権を担ってきたエルドアン氏は、2028年まで続投する。

 半国営アナトリア(Anadolu)通信によると、開票率96%の段階での得票率はエルドアン氏が52.3%、クルチダルオール氏は47.7%で、差は5ポイントに満たなかった。

 エルドアン氏は29日未明、首都アンカラの大統領府前に集まった多数の支持者に対し、「結束と連帯」を呼び掛けた。現代における「最も重要な」選挙だったとし、「われわれは誰にも恨みや怒り、不満は抱いていない」と強調。「誰も敗北していない。8500万人の国民全員が勝者だ」と述べた。

 クルチダルオール氏は敗北を認める一方、「(エルドアン氏の下で)この国を待ち受ける難局を考えると極めて遺憾だ」と語った。(c)AFP