【5月25日 Xinhua News】中国チベット自治区(Tibet Autonomous Region)のチョモランマ自然保護区では、暫定的な推定でユキヒョウ個体数が100頭を超えた。自治区林業草原局が明らかにした。同保護区と非営利団体(NPO)が2013年から実施する「チョモランマ・ユキヒョウ保護計画」のモニタリング面積は3千平方キロを超えたという。

 チョモランマ自然保護区は世界で最も生物多様性が豊富とされる地域の一つで、中でもユキヒョウは象徴種として「高海抜地帯の生態系健全度を測るバロメーター」と呼ばれる。中国では国家1級重点保護野生動物に指定されており、通常は標高2500~5千メートルの高山に生息し、氷点下40度の低温にも耐える。

  ユキヒョウは20世紀の密猟で数を減らし、一度は絶滅危惧種に指定されたが、チョモランマ・ユキヒョウ保護計画の実施や2017年の第2次青蔵高原総合科学調査研究の個体群規模や活動範囲、生活習性研究により保護が進み、またここ数年は生態環境保護が強化されたことにより、その数は増加している。(c)Xinhua News/AFPBB News