【5月11日 AFP】米国で昨年行われた下院選で当選後、経歴詐称を含む一連のスキャンダルが浮上していた共和党のジョージ・サントス(George Santos)議員(34)が、詐欺罪などで起訴され、10日に身柄を拘束された。

 起訴状によると、サントス議員は昨年の選挙戦で支持者から選挙活動費と偽り資金をだまし取っていたほか、下院に対して資産と所得に関する虚偽の申告をしていた。さらに当選前には、失業手当を不正受給していた。

 訴因は、電子的通信手段を使った詐欺行為が7件、マネーロンダリング(資金洗浄)3件、公的資金の窃盗1件、下院に対する虚偽の陳述2件の計13件。このうち最も重い罪では、最高で禁錮20年が言い渡される可能性がある。

 サントス議員はこれまで、学歴や職歴などを詐称していた事実を認めつつも、共和党の一部や民主党からの辞職要求には応じていなかった。(c)AFP