【5月10日 Xinhua News】中国新疆ウイグル自治区(Xinjiang Uighur Autonomous Region)ウルムチ税関がこのほど発表した同自治区の2023年第1四半期(1~3月)の貿易額は前年同期比80・3%増の680億7千万元(1元=約19円)で、伸び率で全国トップに立った。うち輸出は86・9%増の584億7千万元、輸入は48・3%増の96億元となった。3月の貿易額は前年同月比70・0%増の236億9千万元で、輸出が78・9%増の203億4千万元、輸入が30・8%増の33億5千万元だった。

 1~3月の貿易は、貿易相手の多様化の傾向が見られ、中央アジア諸国とのつながりが緊密になった。中央アジア5カ国との貿易額は84・5%増の531億8千万元で全体の78・1%を占めた。うちカザフスタンが2・2倍の247億1千万元、キルギスが48・7%増の217億元、タジキスタンが2・9倍の47億4千万元で上位3カ国に名を連ねた。「一帯一路」沿線国・地域との貿易額は77・4%増の618億8千万元で90・9%を占め、地域的な包括的経済連携(RCEP)協定加盟国との貿易額は16・6%増の28億3千万元となった。

 1~3月の貿易企業登録数は6・5%増の1万5486社、輸出入実績のあった貿易企業数は12・0%増の1535社となった。企業形態別の貿易額は民営企業が94・2%増の650億1千万元と9割超を占め、国有企業が36・4%減の25億4千万元、外商投資企業(外資系企業)が79・6%増の4億9千万元だった。

 輸出商品の構造は最適化が進んだ。1~3月の労働集約型製品の輸出額は97・0%増の301億7千万元、機械電気製品の輸出額は2・1倍の189億5千万元で力強い増勢を維持した。新たな原動力となる新エネルギー関連製品の輸出は顕著に伸び、電気乗用車(EV)が5・9倍、リチウムイオン電池が2・4倍、太陽電池が98・0倍に増え、合計輸出額は4億9千万元となった。

 主要商品の輸入が良好な増勢を保った。1~3月の輸入商品は資源商品(コモディティー)が中心となった。金属鉱・鉱砂の輸入量は倍増し、輸入額は2・3倍の35億5千万元となった。未鍛造圧延銅・銅材の輸入量は69・4%増え、輸入額は65・3%増の11億4千万元だった。石炭の輸入量は78・8%増え、輸入額は79・6%増の3億7千万元となった。農産物の輸入額は20・5%増の15億2千万元だった。(c)Xinhua News/AFPBB News