【5月8日 Xinhua News】中国商務部の李飛(Li Fei)副部長は5日、国務院新聞(報道)弁公室が開いた記者会見で、さまざまな方式や措置を講じて中東欧諸国からの輸入を積極的に推進するとし、四つの重点措置を説明した。

 ①博覧会のプラットフォーム機能を強化する。中国・中東欧諸国博覧会は中東欧諸国の製品が一堂に会するプラットフォームとして、中国の企業と消費者が中東欧の製品をより直接的に理解、体験する機会となる。また、中東欧諸国と企業による中国国際輸入博覧会(輸入博)や中国国際消費品博覧会(消博会)など、中国で開催される各種展示会への参加を奨励・支援し、中国における中東欧諸国製品の知名度を高める。

 ②経済や貿易の協力体系をうまく活用する。中国と中東欧諸国の政府間で経済貿易関連の連合委員会や合同委員会の開催を急ぐ。例えば双方の貿易政策の調整と協議を強化し、業界間の交流や意思疎通を促進させ、中東欧諸国の農産物を含む製品の対中輸出需要に対応する。

 ③越境電子商取引(EC)の強みを発揮する。中東欧諸国の製品はすでに複数の中国ECサイトで販売され、多くの中東欧企業は動画を配信しながら製品を販売する「ライブコマース」で中国人消費者の注目を集めている。今後は双方のEC協力に関する対話メカニズムをさらに整備し、中東欧企業のより便利で効率的な対中輸出をサポートする。

 ④地方によるけん引、実証を引き続き奨励する。商務部は今後も浙江省寧波市などにおける中国・中東欧諸国経済貿易協力モデル区、産業協力パークのハイレベルな建設を支援するほか、税関での貿易の安全や通関の円滑化協力などで先行試験を進め、より多くの中東欧企業による対中投資を呼び込み、自動車、デジタル、グリーン(環境配慮型)、健康といった分野での産業融合を深める。(c)Xinhua News/AFPBB News