【3月30日 AFP】デンマーク・エネルギー庁は29日、昨年爆発があった、ロシアから欧州へ天然ガスを供給するパイプライン「ノルドストリーム(Nord Stream)2」付近で見つかった物体が引き揚げられ、「発煙浮信号」であることが分かったと発表した。

 同庁によると、物体があったのは水深73メートルの場所で、回収作業は28日に行われた。同パイプラインの運営会社ノルドストリーム2AG(Nord Stream 2 AG)の担当者も立ち会った。調査の結果、物体は「海洋で使われる発煙浮信号」で、中身は空だった。「安全上のリスクはない」としている。

 ロシアのウラジーミル・プーチン(Vladimir Putin)大統領は今月、この物体が発見されたことを明らかにし、専門家の見解として、爆発物を起爆させるためのアンテナの可能性があると述べていた。(c)AFP