【3月25日 AFP】韓国の首都ソウルで23日、動物園「子ども大公園(Seoul Children's Grand Park)」から雄の3歳のシマウマ「セロ」が脱走した。市内を約3時間駆け回った後、捕獲され、無事に連れ戻された。園の職員らが24日、明らかにした。

 ソーシャルメディアに投稿された画像には、狭い路地に入り込んだセロが麻酔を使って捕獲され、眠ったまま園に運ばれる様子が捉えられている。

 園の職員は、園に戻されたセロは「安定した状態で、健康状態にも問題ない」としている。

 園によると、2019年に生まれたセロは「甘えん坊」。20年に母親、昨年に父親が死んでからは不安定になっていた。

 園が1月にユーチューブ(YouTube)に投稿した動画によると、「舎に戻ろうとせず、カンガルーとけんかしていた」ため、飼育員が特別なお菓子や果物を手で与えて誘導を試みるようになったが、うまくいかなかったという。

 今回の脱走劇でセロは一躍有名になり、韓国語のソーシャルメディアには多数のミームなどが生まれている。(c)AFP