【3月24日 CGTN Japanese】中国宇宙航空科学技術グループが23日に明らかにしたところによると、中国の宇宙機回収技術の研究開発に新たな進展があり、ロケットのブースターとフェアリングの回収に用いるシステムの開発が最終段階に入りました。

 このシステムは大型パラフォイル回収方式を採用しており、パラシュート、プログラム制御、遠隔測定・遠隔操作など複数のサブシステムからなり、主にロケット打ち上げ中に再利用できるブースターやフェアリングなどの分離体の落下エリア制御と回収を行います。

 ここ2年間、中国のロケットの年間打ち上げ回数はいずれも50回を超えており、ロケット分離体回収システムを使えば、毎年十数億元(約190~360億円)の打ち上げコストを節約できます。コストの削減はロケットの打ち上げ価格をより安くし、より良い経済効果を収めることができます。同技術の研究開発作業は現在、ロケットブースターの落下エリア制御と傘付き着陸を実現しており、検証の最終段階に入っています。(c)CGTN Japanese/AFPBB News