【3月19日 AFP】フランス各地で18日、エマニュエル・マクロン(Emmanuel Macron)政権が受給開始年齢引き上げを柱とする年金改革法案を強行採択したのを受け、抗議デモが行われた。

 マクロン政権は16日、年金改革法案をめぐり、議会での投票を経ずに法案を通過させる憲法の特例規定を適用し、強行採択した。

 マクロン氏の関係者はAFPに対し、マクロン氏は「成り行きを見ている」と述べた。

 警察はこの日、直近2夜にわたる激しい抗議デモを受け、パリ市内にある議会近くの公園での集会を禁止した。

 それでも市内各地では大勢が抗議の声を上げた。AFP記者は、一部路上にバリケードが設置されたり、ゴミ箱に火がつけられたり、看板が破壊されたりする様子を確認した。

 イタリー広場(Place d'Italie)では、治安部隊がデモ隊に向け催涙ガスと放水砲を使った。警察筋によると、周辺では81人が拘束された。(c)AFP