【3月9日 AFP】英国は8日、ロシアと国境を接するノルウェー北極圏に軍事基地を開設したと発表した。ロシアによるウクライナ侵攻を受け、同地域における北大西洋条約機構(NATO)の軍事力強化に寄与する狙いがある。

 新基地は「キャンプ・バイキング(Camp Viking)」と名付けられた。英海軍は海兵隊特殊部隊の拠点として運用されると説明。同部隊は「北極圏におけるやりの穂先」の役を担い、「極寒の環境下での作戦が必要な時の頼みの綱」になるとしている。

 ノルウェーは外国軍基地の常設を認めていないため、10年間の期限付きでの設置となる。

 ノルウェー国防省の報道官はAFPに対し、キャンプ・バイキングの施設はかつてNATO、次いでオランダ海兵隊が使用していたもので「ノルウェーのインフラ整備・運営基金で賄われる」と語った。(c)AFP