【3月8日 AFP】ウクライナのオレクシー・レズニコフ(Oleksiy Reznikov)国防相は8日、天然ガスをロシアからドイツに輸送するパイプライン「ノルドストリーム(Nord Stream)」で昨年起きた爆発について、ウクライナ政府は関与していないとの認識を示した。

 レズニコフ氏は、欧州連合(EU)の国防相会合に出席するため訪問したスウェーデン首都ストックホルムで、「これはわれわれの行為ではない」と述べた。「親ウクライナ派集団」による破壊工作を示す情報を米当局が入手したと米紙ニューヨーク・タイムズ(New York Times)が報じたことへの反応を求めた報道陣に答えた。

 ノルドストリームをめぐっては、著名な米調査報道ジャーナリストのセイモア・ハーシュ(Seymour Hersh)氏が2月、爆破の背後に米国がおり、ノルウェーも支援したと報じていた。

 ホワイトハウス(White House)は、匿名の消息筋の話として伝えたハーシュ氏の記事について、「全面的なフィクションだ」と切り捨てていた。(c)AFP