【3月8日 AFP】永世中立国スイスのアラン・ベルセ(Alain Berset)大統領は7日、第三国に輸出した同国製兵器のウクライナ向け再輸出を認めない方針を維持すると表明した。国連(UN)の会合に出席した際、記者団の取材に応じた。

 ベルセ氏は、兵器の再輸出は法的に「不可能だ」と言明。「政府や連邦議会は法的枠組みを維持すべきであり、その枠組み内で対応したいと考えている」と語った。

 スイスは、ウクライナとその支援国から圧力を受けているが、第三国が保有するスイス製兵器のウクライナ向け再輸出を認めていない。これまでにドイツやスペイン、デンマークから正式要請があった。

 議会では再輸出規制の緩和に向けた協議が行われているが、何らかの決定がなされるのは数か月先の見通し。(c)AFP