【3月8日 AFP】ジョージアの首都トビリシで7日、スパイを意味する「外国のエージェント(代理人)」に外国とつながりのあるメディアやNGOを指定し、登録義務を課す法案が議会の第1読会で可決されたのを受け、大規模な抗議デモが行われた。警察が催涙ガスや放水銃を使って鎮圧を図ったのに対し、機動隊に向け火炎瓶を投げる参加者も見られた。

 米国を公式訪問中のサロメ・ズラビシビリ(Salome Zourabichvili)大統領は、自由の女神(Statue of Liberty)を背景にした動画でデモへの支持を表明。「未来は欧州にあると信じる『自由ジョージア』をあなた方は代表している」「未来を奪う権利は誰にもない」と語り、法案に拒否権を行使する考えを示した。

 ジョージアは将来の欧州連合(EU)加盟を目指している。

 一方、ロシアはスパイ認定を容易にする同様の法律を導入し、反体制派の取り締まりに利用している。(c)AFP