【3月8日 AFP】米紙ニューヨーク・タイムズ(New York Times)は7日、天然ガスをロシアからドイツに輸送するパイプライン「ノルドストリーム(Nord Stream)」で昨年起きた爆発について、「親ウクライナ派集団」による破壊工作だったことを示す新たな情報を米当局が入手したと報じた。

 油送管爆破でロシアのガス収入は打撃を受け、ウクライナを利する形となった。一方、ドイツなどの西欧諸国はエネルギー価格高騰に直面した。

 ニューヨーク・タイムズによると、集団は「ロシアのウラジーミル・プーチン(Vladimir Putin)大統領に敵対する勢力」とみられるが、ウクライナのウォロディミル・ゼレンスキー(Volodymyr Zelensky)大統領が破壊工作に関与した証拠は出てきていないという。

 破壊工作には熟練のダイバーや爆発物専門家が不可欠だが、実行者や立案者、資金源は明らかにされていない。集団はおそらくウクライナ人かロシア人で構成され、米国人や英国人は関与していないとみられている。(c)AFP