【3月8日 Xinhua News】スイス金融大手UBSは6日発表したリポートで、今年と来年の中国経済の成長見通しを上方修正した。今年の国内総生産(GDP)成長率予測は4・9%から5・4%に引き上げた。

 UBSのエコノミストは、中国経済の回復は予想を上回っているとし、これまでの新型コロナウイルスの感染ピーク期においても供給と生産への影響は限定的だったと分析した。 

 リポートは、インフラ投資に対する政策性銀行の金融支援には拡大の余地があるとも指摘。財政や金融などの政策の統一運用が実現すれば、より多くの地方政府も消費拡大に向けた具体的な政策措置を打ち出す可能性があるとした。

 24年のGDP成長率については、中国経済の回復が同年まで続く可能性があると指摘し、予測を4・8%から5・2%に上方修正した。

 経済が徐々に回復することで消費者の景気信頼感も高まることから、超過貯蓄が今年と来年の消費の下支えになるとの予測も示した。(c)Xinhua News/AFPBB News