【3月7日 AFP】世界的に有名なスイスのチョコレートバー「トブラローネ(Toblerone)」の製造工場の一部が国外に移転されるのを受け、スイスの法律によりパッケージから名峰マッターホルン(Matterhorn)のイラストが消えることになった。製造元が6日、発表した。

 トブラローネは1908年にスイスの首都ベルンの工場で誕生して以来、同地でのみ生産されてきたが、同ブランドを保有する米食品大手モンデリーズ・インターナショナル(Mondelez International)は、今年の第3四半期にスロバキアの首都ブラチスラバで新たな生産ラインの開設を予定している。

 それに伴い、スイスのシンボルであるマッターホルンのロゴが一般的な三角形の山のロゴに差し替えられることになり、国内では白熱した議論が起きている。

 モンデリーズの広報担当者はAFPに、「スイスの法律に従ってパッケージのデザインを変更する必要がある」として、「流線形の山をあしらった、よりモダンなロゴになる」と説明。

 従来のロゴにはベルンを象徴するクマのイラストが隠れていたが、新しいロゴにも描かれるはずだとした。(c)AFP/Robin MILLARD