【3月7日 People’s Daily】中国の各省・自治区・直轄市で最近、2023年の政府活動報告が相次いで公表され、「成績表」が明かされると共に「路線図」が描かれた。地方は、高品質な発展を最優先課題とし、期待を安定させ、信頼を鼓舞し、力を結集し、新たな段階に進むことを目指している。

 2023年および今後5年間の経済・社会発展について、各地の政府活動報告は、安定しつつ前進を図ることを強調し、公表された経済・社会発展の主要予想目標は、人々を奮い立たせている。

 統計によると、11の省・自治区は、2023年の経済・社会発展の主要予想目標を域内総生産 (GRP) の約6%の増加に設定した。重慶市(Chongqing)、新疆ウイグル自治区(Xinjiang Uighur Autonomous Region)、海南省(Hainan)、チベット自治区(Tibet Autonomous Region)などの9つの省・自治区・市は、6%を超える成長目標を提出した。そのうち、チベット、江西省(Jiangxi)、新疆の3つの省・自治区は、目標の成長率をそれぞれ約8%、7%、7%に設定した。海南省の予想目標は最も高く、約9.5%に達し、地方一般公共予算収入の約15%、固定資産投資の約12%の増加を提案した。

 これらの目標データから、中国の経済は強いレジリエンスを有し、大きな潜在力と活力があることがわかった。2023年の経済運営は全体的に回復する見通しだ。

 今後5年を展望すると、各地は自信に満ちている。湖北省(Hubei)、湖南省(Hunan)、安徽省(Anhui)は、総体経済が7兆元に達する目標を掲げている。四川省(Sichuan)は、総体経済の8兆元超えを目標として提唱した。浙江省(Zhejiang)は、より高い目標を設定し、2027年までにGRPを12兆元(約236兆円)に、一人当たりGRPを17万元(約335万円)に、住民一人当たりの可処分所得を8万5000元(約167万円)にすることを目指している。

 国内需要の拡大に力を入れる多くの地域が、今年は消費の回復と拡大を優先課題に設定している。上海市は、国際消費中心都市建設を深化し、ファーストエコノミー、ナイトタイムエコノミー、クリエイターエコノミーの発展を大いに促進し、特色ある商業ランドマークを形成することを提唱している。海南省は、観光復興をけん引役とし、観光客数、観光収入のそれぞれ20%、25%増加や、離島免税店舗の売上高の800億元突破を目指している。

 積極的な有効投資の拡大という点では、陝西省(Shaanxi)は、今年度は年間投資計画額4804億元(約9兆4700億円)の640の省レベルの重点プロジェクトを計画し、固定資産投資の8%程度の増加を目指している。青海省(Qinghai)は、鉄道、空港、道路、水利、エネルギーなどの分野において、1兆3000億元(約25兆6300億円)の総投資額にのぼる800以上の重大プロジェクトを重点的に推進する計画を立てている。(c)People’s Daily/AFPBB News