【1月25日 People’s Daily】「2023年の経済運営は全体的に回復上昇することが見込まれる」。先日開催された中央経済工作会議では、中国経済について重要な判断が下され、国内外から幅広い注目を集めた。

 現在、世界経済は決して楽観視できる状況ではなく、大口商品の価格の高い変動や、食糧・エネルギー安全保障問題が顕著であり、スタグフレーションに直面する可能性がある。このような背景のもと、国際社会は、回復が見込まれる中国経済が世界経済の回復に中国式原動力を注入し続けることを期待し、東洋への関心を高めている。

 中国式原動力は、経済の強靱(きょうじん)性にある。新型コロナウイルスのパンデミック(世界的な大流行)の3年間を振り返ると、2020年に世界の主要経済体で唯一となるプラス成長の達成から、2021年に110兆元(約2100兆円)超えの総体経済の向上と、2022年に予想外の要因の影響を受けながらのマクロ経済の安定に至るまで、中国経済は力強い強靭性と十分な底力を発揮してきた。今後、中国経済の強靭性、大きな潜在力と十分な活力を持つ長期的な好転のファンダメンタルズは変わらない。2023年に、世界経済の成長率が大幅に低下する中で、全般的な景気回復を達成し、自立した上昇軌道を形成すると予想される。これは中国自身の発展と世界経済の回復に大きなプラスとなるだろう。

 中国式原動力は、政策的支援の強化にある。2022年の中国の経済発展は、コロナ禍などの予想外の要因の衝撃を受け、第2四半期前半には経済が大きく落ち込んだ。その重圧の下、中国は、4月に0.25パーセントポイントの預金準備率の全面的引き下げ、約5300億元(約10兆1600億円)の長期資本の放出、5月に大規模な付加価値税の繰越・還付対象の卸売・小売など7業種への拡大、8月から製造業の中小零細企業を対象とする一部税金納付猶予の継続、企業革新のための段階的減税の実施など、経済安定化一括政策をタイムリーに導入した。これによって比較的早く景気後退を反転させた。

 中国式原動力は、継続的に生み出される恩恵にある。2022年に、中国は止まることなく対外開放を進め、より多くの国や企業に利益をもたらすよう、発展による恩恵を継続的に生み出し続けた。成約総額が前年同期比3.9%増の735.2億米ドル(約9兆5600億円)に達した第5回中国国際輸入博覧会(輸入博、CIIE)から、過去最高の306万点以上の出展を果たした第132回中国輸出入商品交易会(広州交易会)に至るまで、また、各種の成果が1300点以上に達した2022年中国国際サービス貿易交易会(服貿会、CIFTIS)から、2800以上の著名ブランドが参加した第2回中国国際消費財博覧会(消博会)に至るまで。1年以来、時間通りに開催した各イベントプラットフォームは、活況を呈する中国市場のチャンスを共有するための世界の窓口となっている。

 新しい年に向けて、より良い発展を遂げる中国が、世界により多くの利益をもたらすだろう。(c)People’s Daily/AFPBB News