【1月16日 People’s Daily】新型コロナウイルスの猛威が続く中、中国政府はコロナ対策の最適化を図り、経済成長を加速させようとしている。

 マクロ経済を統括する国家発展改革委員会の報道官は「中国経済は予想外の衝撃に耐え、強い回復力を見せている。物価は安定しており、経済の安定化と改善の方向は変わっていない」と説明。その上で「世界経済の成長の動きは弱まっている。持続的な経済回復を続けるには、多大な努力が必要だ」と強調し、投資の促進、インフラ建設の加速、消費の回復、中小企業の支援、産業チェーンのサプライチェーンの確保に注力するとしている。

 中国経済は引き続き圧迫を受けているが、新エネルギー、デジタル経済、ハイテク製造などの分野に明るい兆しが出ている。統計によると2022年1~11月、ハイテク製造業の付加価値は前年比8%増加し、ハイテク産業への投資は19.9%増加。人工知能(AI)、ビッグデータ、クラウドコンピューティング、モノのインターネット(IoT)、太陽光発電、新エネルギー車などの産業が好調を維持した。

 国家発展改革委員会は今年、イノベーション主導の開発戦略を加速し、高品質の経済発展を主導するために、ハイテク産業が重要な役割を持つとみている。

 各業界の主要なコア技術を攻略して革新的な成果と欠点の克服に努め、重要産業のサプライチェーンの安全性を維持する。また、新しい技術やモデル、産業を積極的に開発・育成し、新興産業クラスターを構築する。さらにデジタル経済を加速し、産業のトランスフォーメーションを推進。国際的競争力のあるデジタル産業クラスターを実現する。多様な投資メカニズムを模索し、工学研究センター、産業革新センター、企業革新センターなどのプラットフォームを築き、高度で独創的な人材を育成していく。(c)People’s Daily/AFPBB News