ソウルの大型マートに陳列されたウイスキー(c)NEWSIS
ソウルの大型マートに陳列されたウイスキー(c)NEWSIS

【01月13日 KOREA WAVE】新型コロナウイルス感染の余波で苦戦を強いられた韓国のウイスキー市場が、昨年は明確な反騰を見せた。遊興市場での売り上げは新型コロナ以前に回復できなかったが、家庭用市場でMZ世代攻略に成功したのが背景にあるようだ。

ウイスキー業界はエンデミック時代を迎え、若年層が多く訪れるハイボール市場を狙った製品を発売する一方、多様なウイスキー展示会とイベントを開催した。また高価なシングルモルトウイスキーを求める人のためのプレミアム製品の販売を活発化した。

新年の市場状況は昨年を上回る可能性という肯定的な展望が出ている。

家庭用市場の売り上げが堅調な中、遊興市場での売り上げも回復傾向を見せる。免税製品の販売率が高くなれば、第2の復興期を迎えるかもしれない。

関税庁によると、昨年1~10月のウイスキー輸入額は2億1804万ドル(約281億3152万円)で、前年同期比61.8%増加した。同期間の輸入量は2万1251トンで、前年同期比75.5%増加した。

2014年以後、減少傾向が続いていたウイスキー輸入額は2021年、増加傾向に転じ、昨年には急激な上昇傾向を見せた。高価なシングルモルトウイスキーと中低価格のブレンドウイスキーの両方の販売量が増え、輸入量と輸入額が同時に上昇した。

家庭用市場での売り上げがウイスキー市場の成長を牽引した。ウイスキーを炭酸と混ぜて飲むハイボールを求めるMZ世代も多いうえ、シングルモルトウイスキー製品を購入する人も少なくなかった。

ウイスキーメーカーも戦略を変えた。ユニークな経験を楽しむ若年層の消費者を攻略するため、自社製品の特長を打ち出すポップアップストアの運営、ウイスキーに合う料理を提案するペアリングマーケティングなどを積極的に展開した。

(c)NEWSIS/KOREA WAVE/AFPBB News