【1月12日 AFP】オーストラリアで人口が最多のニューサウスウェールズ(New South Wales)州のドミニク・ペロテー(Dominic Perrottet)州首相(40)は12日、自身の21歳の誕生日パーティーでナチス・ドイツ(Nazi)の制服風の衣装を着用したことを認め、「深く恥じている」と謝罪した。

 保守派のペロテー氏は、数日前に州議員から電話で問い合わせがあったと明かし、自ら発表しようと決めたと説明した。

 同氏は会見で「21歳の時、仮装パーティーを開いた。私はナチスの制服を着た」と公表。「自分の行為を深く恥じており、これにより傷付いた州民、特にユダヤ人の方々、ホロコースト(Holocaust、ユダヤ人大虐殺)を生き延びた人々、兵役経験者やその家族に対して心から申し訳なく思う」と陳謝した。

 ペロテー氏は、当時は分別に欠け、自らの行為の重大性や、数百万人が殺害されたホロコーストにおいてナチスの制服に象徴される苦しみを理解していなかったと述べた。

 3月に州内で選挙を控えている同氏は、問題の衣装を着用した際の写真の存在は把握していないとしている。(c)AFP