固体燃料宇宙ロケット2次試験発射(国防省提供)(c)news1
固体燃料宇宙ロケット2次試験発射(国防省提供)(c)news1

【01月12日 KOREA WAVE】韓国軍当局が今年、軍事用偵察衛星「1号機」を打ち上げる。また、固体燃料を使用する宇宙ロケットの最終試験発射を進めるなど、北朝鮮より優れた情報・監視・偵察能力を備えるための注力する。

イ・ジョンソプ(李鍾燮)国防相は11日午前、大統領府迎賓館で開かれたユン・ソンニョル(尹錫悦)大統領に対する年頭業務報告で、こうした内容を盛り込んだ「2023年国防省業務推進計画」を報告した。

同省によると、韓国軍は独自の対北朝鮮監視能力確保のため、2025年までに高性能映像レーダー(SAR)衛星4機と電子光学(EO)・赤外線装備(IR)搭載衛星1機を戦力化するいわゆる「425事業」を推進している。

軍は同事業の一環として、今年後半に偵察衛星1号機を軌道に打ち上げる計画だ。425事業による衛星5機は、いずれも米国の民間宇宙探査企業「スペースX」ロケットに搭載されて打ち上げられる見通しだ。

偵察衛星5機が順次軌道に進入すれば、韓国軍は自力で、北朝鮮のミサイル基地・核実験場など主要施設情報を2時間間隔で収集できる能力を備えることになる。

軍当局はこうした偵察衛星運用が実現すれば「韓国型3軸体系」の中で「キルチェーン」強化に役立つと期待している。

軍当局はまた、固体推進宇宙ロケットも今年、最終の試験発射を推進する。昨年3月と12月に1・2次試験発射に成功した固体推進宇宙ロケットは最終試験を終えれば、その次の段階として実際に衛星を搭載して発射することになる。

(c)news1/KOREA WAVE/AFPBB News