【12月9日 AFP】ロシアで収監されていた米女子プロバスケットボール(WNBA)のブリトニー・グライナー(Brittney Griner)選手が約10か月ぶりに釈放されたことを受けて、元コーチやチームメート、同国プロバスケットボール(NBA)の選手たちが8日、こぞって喜びの声を上げた。

 2月に違法薬物密輸の疑いで逮捕された32歳のグライナー選手は、アラブ首長国連邦(UAE)アブダビの空港で行われたロシアの武器商人ビクトル・ボウト(Viktor Bout)受刑者との囚人交換で自由の身となった。

 WNBAで得点王2回とオールスター選出8回を誇り、2014年には所属チームであるフェニックス・マーキュリー(Phoenix Mercury)の優勝に貢献したグライナー選手が釈放されたとの一報に、支援者は喜びと安堵(あんど)の声を上げた。

 昨年の東京五輪で同選手を擁する米代表チームを金メダルに導いたドーン・ステーリー(Dawn Staley)氏は「衝撃的で、泣いた。正直、泣いてしまった」と述べ、「私たちはこの瞬間をずっと祈っていた」と話した。

 マーキュリーはNBAのフェニックス・サンズ(Phoenix Suns)と共同で「奇跡的で、ありがたいことに、拘束期間は294日で終了した。われわれの友人であり姉妹である彼女は、自分の居場所である家へ帰るところだ」とのコメントを発表した。

 また、NBAのスター選手であるクリス・ポール(Chris Paul)をはじめ、トレイ・ヤング(Trae Young)やカイリー・アービング(Kyrie Irving)も、SNSでグライナー選手の釈放を喜んだ。

 アービングはツイッター(Twitter)に「本物の戦士の姿はいかなるものかを実証してくれてありがとう」とつづり、「君は永遠に無条件で大勢から愛されている」と投稿した。

 マーキュリーの同僚であるブリアナ・ターナー(Brianna Turner)も、「これまでで最高のニュース。BG(グライナー)が(クリスマスの)休暇に間に合って本当にうれしい」とツイートした。(c)AFP/Jim SLATER