【12月3日 AFP】(更新)米空軍は2日、カリフォルニア州パームデール(Palmdale)にある防衛機器大手ノースロップ・グラマン(Northrop Grumman)の工場で、次世代の長距離戦略爆撃機B21「レイダー(Raider)」を公開した。新型爆撃機の導入は数十年ぶり。

 B21は核兵器と通常兵器を搭載可能で、ステルス性も備え、無人飛行もできるよう設計されている。1機当たりの調達価格は7億ドル(約940億円)近くを見込んでおり、米空軍は少なくとも100機を調達する。初飛行は2023年を予定している。

 B21は大陸間弾道ミサイル(ICBM)や潜水艦発射弾道ミサイル(SLBM)を搭載した戦略原子力潜水艦と共に米国の戦略核兵器の「3本柱」の一角を担う。

 愛称の「レイダー」は、1942年に米軍のジェームズ・ドゥーリトル(James Doolittle)中佐率いる部隊が実施した日本本土への初めての空襲にちなんでいる。

 ロイド・オースティン(Lloyd Austin)米国防長官はドゥーリトル中佐率いる16機の爆撃機について、太平洋の空母から飛び立ち、「1000キロ以上を飛行して遠く離れた敵の目標を攻撃したことでドゥーリトル・レイダーズ(Doolittle Raiders)として知られるようになり、米国の空軍力の強さと行動範囲を示した」と述べた。(c)AFP