【12月2日 AFP】「パリ人肉事件」で知られる佐川一政(Issei Sagawa)さんが11月24日、肺炎のため死去した。73歳。親族の発表によると、葬儀は身内のみで執り行った。

 佐川さんは1981年、留学先の仏パリでオランダ人留学生ルネ・ハルテベルト(Renee Hartevelt)さんを自宅に招き射殺し、レイプした。その後3日間にわたりその肉を食べた。

 精神鑑定の結果、「心神喪失状態」として不起訴となった。

 当初はフランスの精神施設に収容されたが、後に日本に送還された。佐川さんは事件について隠す様子もなく、名が知れたことを利用し利益を得ていた。事件を克明に振り返る小説風の回顧録「霧の中(In the Fog)」も出版している。(c)AFP