【11月30日 AFP】フォーミュラワン(F1、F1世界選手権)に参戦するフェラーリ(Ferrari)は29日、マッティア・ビノット(Mattia Binotto)代表の辞任を発表した。後任は「新年に」明らかになるという。

 スイスで出生したイタリア人で53歳のビノット氏は、30年近くをチームで過ごした。エンジニアとしてフェラーリに加入すると、2019年には代表に抜てきされていた。しかし、今季チームは期待が持てるスタートを切りながら、レッドブル(Red Bull)に本格的かつ継続的なプレッシャーをかけられず、最終戦アブダビGP(Abu Dhabi Grand Prix 2022)の前から代表の去就に関するうわさが渦巻いていた。

 ビノット代表は発表文で「心残りもあるが、フェラーリとの協力関係を終わらせることを決断した」と明かし、「私は28年にわたって一員だった愛する会社を去る。穏やかな気持ちで去れるのは、あらゆる努力を払い、設定した目標を達成してきた確信があるからだ」と話した。

「私は団結力のある成長途上のチームを去る。強力なチームで、最高の目標を達成する準備ができていると確信しているし、チームの今後の成功を祈っている」 (c)AFP