【11月30日 AFP】サッカーW杯カタール大会(2022 World Cup)に出場するフランスのディディエ・デシャン(Didier Deschamps)監督は29日、負傷で今大会の欠場を余儀なくされ、バカンス先のレユニオン(Reunion)に到着したFWカリム・ベンゼマ(Karim Benzema)について口を閉ざした。

 スペイン1部リーグのレアル・マドリード(Real Madrid)に所属するベンゼマは、先日バロンドール(Ballon d'Or)を受賞したものの、大会開幕前日に左大腿(だいたい)部を負傷。チームから離脱し、すぐさま宿泊先のホテルを後にした。

 スペインメディアにレアルの練習に復帰するかもしれないと報じられていたベンゼマは29日の朝、インド洋に浮かぶフランスの海外県レユニオンに到着した。ベンゼマに近い関係者の話では、同地には1週間滞在するという。

 代替選手が招集されず、正式にはW杯の登録メンバーに残ったままとなっているベンゼマについての質問を、デシャン監督は一蹴した。

 チュニジア戦を翌日に控えて記者会見に臨んだ指揮官は「皆さんはあれこれと情報を探り出すが、そうしたことは私の頭にはない。誰が何を、どこで、どのように言ったかは知らない」とコメントした。

「チームを離れた後にカリムとは話した。彼の状況や、どれだけの離脱になるかは周知の通り」

「私はここにいる24人の選手に集中している。そのことについて話したり議論したりしても構わないが、日々ここでしているものに影響を与えないことを話すつもりはない」

 同国サッカー連盟(FFF)は、負傷したベンゼマについて3週間の離脱になると明かした。これは、仮にフランスが勝ち上がれば大会終盤で復帰できるかもしれないということを意味している。

 オーストラリアとデンマークに連勝を飾ったグループDのフランスは、チュニジア戦で引き分け以上に終われば組首位通過を決めることができる。(c)AFP