【11月30日 AFP】サッカーW杯カタール大会(2022 World Cup)は29日、グループAの試合が行われ、セネガルがカリドゥ・クリバリ(Kalidou Koulibaly)の決勝点でエクアドルから2-1の劇的な勝利を収め、史上2回目となる決勝トーナメント進出を決めた。

 試合は前半終了間際にイスマイラ・サール(Ismaila Sarr)のPKでセネガルが先制したが、エクアドルも主将のエネル・バレンシア(Enner Valencia)が試合を通じて封じ込まれた中で、モイセス・カイセド(Moises Caicedo)が67分に同点ゴールを決めた。しかしその直後にクリバリの代表初ゴールが決まり、セネガルがグループリーグ突破を果たした。

 グループのもう1試合でオランダがカタールに快勝したため、結果的にアフリカ王者セネガルは勝つしかなく、エクアドルは引き分けでもグループを通過できていた。

 クリバリは試合後、2002年の日韓大会(2002 World Cup)で母国の英雄となった故パパ・ブバ・ディオプ(Papa Bouba Diop)氏の家族に、マンオブザマッチ賞をささげると話した。さらにクリバリは、ディオプ氏の当時の背番号19をキャプテンマークに刻んで試合に臨んだ。

 20年前の日韓大会開幕戦で、セネガルはディオプ氏のゴールでフランスから1-0の勝利を収め、最終的にベスト8入りを果たした。クリバリは報道陣に「きょうは彼の命日だ。このトロフィーは彼をたたえ、家族に進呈する」と話した。(c)AFP/Daniel WIGHTON