【11月29日 AFP】英国のデジタル・文化・メディア・スポーツ相を務めるスチュアート・アンドリュー(Stuart Andrew)氏が、29日に行われるサッカーW杯カタール大会(2022 World Cup)のグループB最終戦のウェールズ対イングランド戦で、国際サッカー連盟(FIFA)が選手に使用を禁止している虹色の腕章を着用すると表明した。

 イングランドやウェールズなど欧州7チームは、反差別のシンボルとなっている虹色の腕章を今大会で着用する計画をしていたが、FIFAから競技上の制裁を警告されて断念していた。カタールでは同性愛が違法とされており、グループ初戦ではファンが携帯していた虹色のアイテムが、警備員に没収されたとの報道が出ていた。

 ドイツのナンシー・フェーザー(Nancy Faeser)内務・国家相も先日、同国が1-2で日本にまさかの敗戦を喫した試合で「OneLove」と書かれた腕章を着け、FIFAのジャンニ・インファンティーノ(Gianni Infantino)会長の隣に座っていた。

 同性愛者であることを公表しているアンドリュー氏は、英ITVニュース(ITV News)の取材で「ぜひとも『OneLove』の腕章を身に着けたい」と話し、「私も支援を示したい。ドイツの閣僚が先日の試合で着用しているのを見てうれしかった。自分もそうすることが重要だと思う」と述べた。(c)AFP