【11月29日 AFP】英スコットランドのプロサッカー界では、長期的な脳損傷リスクの軽減を目的としたガイドラインにより、練習中のヘディングが週1度に制限されることになった。

 選手たちは試合の前日と翌日にヘディングを禁止されるが、試合中の規制はない。

 かつてサッカー選手だった人は一般の人と比較して脳の変性疾患で亡くなる可能性が3.5倍高いという英グラスゴー大学(University of Glasgow)の研究結果を受け、スコットランドサッカー協会(SFA)はこのガイドラインを採用した。

 SFAのイアン・マクスウェル(Ian Maxwell)最高経営責任者(CEO)は「グラスゴー大学の歴史的な研究により、引退したサッカー選手が神経変性疾患になるリスクは、同じ年齢層の対象群と比較して高いことが分かった」と述べた。

 イングランドやスコットランド、北アイルランドのU-12カテゴリーでは、すでにヘディングが禁止されている。

 今回のガイドラインは、スコットランドの男女50クラブとの協議を経て導入された。 脳への全体的な負担を減らすため、各クラブはトレーニング中のヘディングを監視するよう指示されている。(c)AFP