【11月21日 CGTN Japanese】2022中国5G+工業インターネット大会が20日、中国中部の湖北省(Hubei)武漢市(Wuhan)で開幕しました。工業・情報化部の責任者は、中国の「5G+工業インターネット」は模索段階から大規模な発展という新たな段階へと進んだと説明しました。

 中国の5G基地局数は222万カ所を超えており、世界全体の60%以上を占めています。中国では5Gによる都市部の100%カバーが実現され、ユーザー数は5億2000万を超えました。飛行機、船舶、自動車、電子、エネルギー、採鉱など国民経済の基幹産業は「5G+工業インターネット」によるイノベーションを実践しつつあります。全国で進行中のプロジェクトは4000件を超え、5Gで高度に連結されたベンチマークとなる工場が大量に形成されています。5Gの医療、交通、教育などの分野での利用も加速しており、人工知能(AI)や拡張現実(AR)、仮想現実バーチャルリアリティー(VR)、8Kなどの新技術が日増しに成熟しつつあり、IoC(車のインターネット)など新業態の発展がけん引されています。

 武漢市に登場した5G全接続工場の作業場には、ネットワーク用ケーブルがほとんど見当たりません。5Gの応用によって、設備からは「辮髪(べんぱつ)」のようなケーブルがほぼ姿を消し、さらに生産ラインの設置から、製品の検査まで、作業の大幅なスピードアップが実現しました。

 また中国南西部の重慶市(Chongqing)や東部の浙江省(Zhejiang)など各地で、「5G+量子」サービスプラットフォームと電力通信端末が応用されています。このシステムは電力通信の遠隔制御に用いられ、電力設備が故障した際の切り離しや回復時間の短縮を可能にしました。同システムの採用により、住民の電力利用の満足度を向上し、さらに暗号化技術により電力通信データの安全問題を解決できます。(c)CGTN Japanese/AFPBB News