【11月3日 AFP】米宇宙開発企業スペースX(SpaceX)は1日、大型ロケット「ファルコンヘビー(Falcon Heavy)」の打ち上げに成功した。世界最大の打ち上げ能力を持つ同ロケットの飛行は、2019年以来。

 軍事用小型衛星「TETRA 1」を含む米宇宙軍(Space Force)の貨物を輸送するミッション「USSF-44」は、米東部時間1日午前9時40分(日本時間同日午後10時40分)ごろ、フロリダ州ケネディ宇宙センター(Kennedy Space Center)から打ち上げられた。

 数分後には、ロケットのサイドブースター2基が地上に帰還した。同機のメインステージは回収されない予定だ。

 ファルコンヘビーは2018年、スペースXや米電気自動車(EV)大手テスラ(Tesla)を率いるイーロン・マスク(Elon Musk)氏自身が所有するテスラ車を搭載し、初めて試験的に打ち上げられた。

 今回はファルコンヘビーの3回目の商用飛行で、2019年6月以来となる。

 ファルコンヘビーは、最大64トンの物資を地球の周回軌道に送り込むことが可能。

 米航空宇宙局(NASA)は、月の周回軌道上に建設予定の宇宙ステーションの部品を輸送するロケットとしてファルコンヘビーを選定している。(c)AFP