【10月31日 AFP】中国は31日、宇宙ステーション「天宮(Tiangong)」の最後のモジュールの打ち上げに成功した。国営メディアが伝えた。

 天宮は中国の宇宙開発計画の要で、今回の打ち上げで建設が最終段階に入った。中国はこれまでに火星と月で探査車の運用に成功し、地球周回軌道上に人間を送り込んだ世界で3番目の国となっている。

 国営中国中央テレビ(CCTV)は、宇宙実験モジュール「夢天(Mengtian)」が「長征5号B(Long March 5B)」ロケットで、海南(Hainan)省の文昌(Wenchang)衛星発射センターから打ち上げられたと報じた。

 午後3時27分(日本時間同4時27分)に行われた今回の打ち上げについて、同発射センターの責任者は「完全な成功」を収めたと発表した。

 中国は米国やロシアなどの宇宙開発大国に追いつくため、巨額の投資を行っている。

 米国が航空宇宙局(NASA)に中国政府との協力を禁止したことから、中国は2011年以降、国際宇宙ステーション(ISS)計画から除外されている。(c)AFP