【10月24日 Xinhua News】タイ北東部チャイヤプーム県の風力発電所では、どこまでも続く丘に高さ約120メートルの白い風車32基が点々と立ち並び、巨大なブレード(羽根)が風を受けてゆっくりと回転している。

 タイ発電公社(EGAT)傘下の新エネルギー会社エレクトリシティ・ジェネレーティング(EGCO)が開発したプロジェクトで、中国の風力発電機大手、新疆金風科技(ゴールドウインド)が風力発電ユニットを提供した。同発電所の総設備容量は80メガワット(MW)になる。

 チャイヤプームはタイで風力資源が最も豊富な地域の一つで、デンマークのベスタス・ウインド・システムズやスペインのシーメンスガメサ・リニューアブル・エナジー、米ゼネラル・エレクトリック(GE)など、風力発電業界の世界大手がこぞって進出。新疆金風科技は風力発電所2カ所の運転・保守に携わっており、設備容量は合わせて107・5MWに上る。

 新疆金風科技のタイ法人でサービスを担当する王春生(おう・しゅんせい)経理は「2016年12月に系統接続して以降、安全上の事故は一度もなく、ユニットの動作信頼性は高い」と説明。「わが社はタイでのシェアは小さいものの、確かな品質とサービスでブランドを確立させた。中国独自設計の風力発電機はタイにしっかりと根を張っている」と語った。(c)Xinhua News/AFPBB News