【10月21日 CGTN Japanese】「中国天眼」の通称で知られる500メートル球面電波望遠鏡(FAST)は現在、世界で口径が最大、感度が最高の単口径電波望遠鏡です。

 中国科学院国家天文台はこのほどFASTを利用して、コンパクト銀河群である「ステファンの五つ子銀河」と周囲の全雲量に対するイメージング観測を行いました。その結果、約200万光年規模の巨大な原子ガス雲、つまり大量に拡散した水素原子ガスを発見しました。これまで、宇宙で検出された原子ガス雲としては最大となります。

 この成果は北京時間2022年10月19日午後11時に、世界的な学術誌「ネイチャー」で発表されました。この発見は、このような大スケールの低密度原子ガス雲が宇宙に他にも存在する可能性を示唆しており、宇宙における星雲およびそのガスの進化に関する研究に新たな課題を投げかけています。(c)CGTN Japanese/AFPBB News