【10月20日 AFP】米男子ゴルフツアー(US PGA Tour)は19日、2023年のフェニックス・オープン(Waste Management Phoenix Open 2023)、RBCヘリテージ(RBC Heritage 2023)、ウェルズ・ファーゴ選手権(Wells Fargo Championship 2023)、そしてトラベラーズ選手権(Travelers Championship 2023)の賞金総額が2000万ドル(約30億円)に引き上げられると発表し、トップ選手の出場を約束した。

 8月のツアー選手権(TOUR Championship 2022)終了後、サウジアラビアが後援する新リーグのリブゴルフ・インビテーショナル(LIV Golf Invitational)シリーズへの対抗措置として、米国ツアーのジェイ・モナハン(Jay Monahan)コミッショナーが発表した改革は、これで完了することとなる。

 メジャー通算4勝のロリー・マキロイ(Rory McIlroy、北アイルランド)、ジョン・ラーム(Jon Rahm、スペイン)、世界ランキング1位で、第86回マスターズ・トーナメント(The Masters Tournament 2022)を制したスコッティ・シェフラー(Scottie Scheffler、米国)ら米ツアーのスター選手は、新興のリブゴルフへのさらなる流出を防ぐための手段として格上げされた17大会でプレーすることを確約している。

 54ホールのストロークプレーで戦い、賞金総額はゴルフ史上最高額の各大会2500万ドル(約37億5000万円)となっているリブゴルフ・シリーズは、米ツアーのトップ選手の引き抜きに成功している。

 一方でマキロイは、リブゴルフは上昇傾向にあり、米ツアーは下降傾向にあるというリブゴルフ勢のフィル・ミケルソン(Phil Mickelson、米国)のコメントに反論した。

「リブに行った連中こそ分裂を招き、現在のゴルフ界の安定を損ねている」と批判したマキロイは、「彼らがああいうふうに言うのは、ずうずうしいからであるのと同時に、ありとあらゆるプロパガンダが使われているからだと推察している」と続けた。

「米ツアーが下降傾向にあるなんて全く思わない。全体のうち95パーセントの才能がここにいる。フィルの発言には同意しない」 (c)AFP