【9月30日 AFP】ウクライナ東部の親ロシア派指導者は30日、ロシア軍が要衝リマン(Lyman)で「一部包囲」されており、ウクライナ軍が近隣の村を奪還しつつあると明らかにした。

「ドネツク人民共和国」の指導者デニス・プシーリン(Denis Pushilin)氏はソーシャルメディアに、「リマンからの報告は気掛かりだ。リマンは現在、一部包囲されている」と投稿した。

 さらに、付近の2村も「完全にわれわれの支配下にはない」と明かした。ロシア軍は今春、何週間もかけてリマンを制圧していた。

 ロシア政府は30日、自国の支配下にあるウクライナの4州を正式に併合するため、モスクワのクレムリン(Kremlin、大統領府)で大規模な式典の準備を進めている。

 リマンはドネツク(Donetsk)州の北に位置する。ロシア側は、同州の一部しか制圧していないにもかかわらず、併合すると明言している。

 プシーリン氏は、ウクライナ軍が「われわれにとって歴史的なこの出来事に必死に泥を塗ろうとしている」との見方を示した。

 一方、ウクライナ軍も、リマンから5キロ離れた近隣の村を奪還し、同市に迫っていると発表している。(c)AFP