【9月30日 CGTN Japanese】中国科学院の研究チームの長年にわたる野外調査と研究によって、有顎脊椎動物の起源と初期進化に関する重要な情報が明らかにされました。「魚から人へ」の起源に関する研究分野での重要な突破口とされています。その研究成果は北京時間の28日、国際的な学術誌「ネイチャー」のサイトで発表されました。

 同研究チームはこの10年間に、中国南西部の重慶市(Chongqing)や貴州省(Guizhou)などのシルル紀早期の地層から約4億3900万年から4億3600万年前の魚類化石を相次いで発見しました。高精度CTスキャン画像などにより、最も早期の有顎脊椎動物の歯や頭部、体など、これまで全く未知の情報が世界で初めて明らかにされました。これにより、人類に関連する多くの身体構成を4億4000万年前の古代魚にさかのぼることで、「魚から人へ」の進化の歴史の中で欠落していた最初の部分が埋められました。有顎類の起源と発展に関する科学界のこれまでの認識も更新され、「魚から人へ」の進化ルートがより明瞭になりました。(c)CGTN Japanese/AFPBB News