【9月30日 CGTN Japanese】中国国家文物局は28日、中部の湖北省(Hubei)で古代人類の頭蓋骨化石が一つ発見されたと発表しました。これは、これまでにユーラシア内陸部で見つかったうち、最も完全な同時代のホモ・エレクトスの頭蓋骨の化石です。

 発見された場所は湖北省十堰市(Shiyan)鄖陽区に位置する、学堂梁子遺跡と呼ばれる旧石器時代初期の大型遺跡です。この遺跡では1989年と1990年に古代人類の頭蓋骨の化石が一つずつ出土し、80万年から110万年ほど前のホモ・エレクトスのものと判明し、「鄖県人」と命名されました。今回発見された「鄖県人3号頭蓋骨」の出土位置は、過去2回の発掘場所から35メートルほどしか離れていないため、第一段階の判断としては同時代のものとみられています。なお、頭蓋骨の化石と共に、動物の化石と石器も大量に出土しています。

 専門家によりますと、鄖県人はホモ・エレクトスの進化過程における重要なタイミングにあり、ホモ・エレクトスの進化や、中国および東アジア地域での起源と発展を研究する重要な資料になるということです。(c)CGTN Japanese/AFPBB News