【9月30日 CNS】中国・貴州省(Guizhou)新聞弁公室が8月23日に開催した記者会見で、2022年に貴州省の唐辛子栽培面積が543万ムー(約3621平方キロ)になり、中国で500万ムー(約3335平方キロ)を超える唯一の省になると発表した。推定生産量は770万トン、生産額は260億元(約5266億円)以上になり、生産と販売の規模は引き続き中国で1位だ。

 貴州省の311社の大規模加工企業は発展の勢いが強く、加工生産額は160億元(約3240億円)を超えた。140万人のトウガラシ農家は、基地労働、土地譲渡、株からの配当、利益分配を通じて収入を増やし続け、生活が豊になっている。

「『小辣椒(小さなトウガラシ)』は『大きな産業』に変わった。」貴州省農業農村庁の副庁長兼報道官の步涛(Bu Tao)氏は、2022年以来、貴州省は産業チェーン全体のレベルアップを図っており、地域分布の効率化、大規模な植え付け、標準化された生産、市場拡大への布石など「トウガラシの強い省」を目標に努める。

 貴州省はトウガラシの「品種改良プロジェクト」を継続的に推進している。改良品種のカバー率は85%以上に達しており、世界中から183もの優れたトウガラシ品種を導入し、栽培している。厳格な生産基準を設け、品質と安全を厳守し「安全・健康・清潔・おいしい」「環境にもやさしい貴重なトウガラシ」を提供する。

 貴州省は同時に、30社以上の唐辛子生産および機器製造の企業を誘致した。25の重要な投資および協力プロジェクトを推進している。省レベルで10の重要プロジェクトの実施を加速させ、「トウガラシの強い省」のために新たな支援を提供している。

 貴州省はまた、新蒲新区(Xinpu New Area)で中国唯一の国家級トウガラシ市場の建設している。「乾燥トウガラシ価格指数」を定期的に発表し、市場取引を徐々に確立している。

「中国トウガラシ城」を中心として、海への輸出にも力を入れている。2021年の市場取引高は内外で800億元(約1兆6203億円)を超えた。中国トウガラシは、貴州省の「遵義市(Zunyi)で価格を決め、世界で売る」を合言葉に、トウガラシ市場での主導権を握りつつある。(c)CNS/JCM/AFPBB News