【9月28日 AFP】27日に仏パリで行われたサッカー国際親善試合のブラジル対チュニジア戦で、ブラジルのリシャルリソン(Richarlison)が観客からバナナを投げつけられた。試合はブラジルが5-1でチュニジアに快勝した。

 リシャルリソンがチーム2点目のゴールを決めてチュニジアサポーターの前で喜ぶと、パルク・デ・プランス(Parc des Princes)の客席からバナナやプラスチックカップが投げ込まれた。バナナはフレッジ(Fred)がピッチ外へ蹴り出し、その後はピッチ脇の警備員の数が増員された。

 ブラジルサッカー連盟(CBF)はツイッター(Twitter)に「残念ながら、ブラジル代表の2点目を決めたリシャルリソンに向かって、バナナが投げつけられた。CBFは、人種差別と闘う立場を強め、侮辱行為を拒絶する」と投稿した。

 他にも前半の途中には、ブラジルの選手にレーザーを当てるのをやめるよう求めるアナウンスが2回入り、試合が一時中断した。

 W杯(2022 World Cup)の行われるカタール入り前最後の試合で、ブラジルは前半から相手を圧倒し、ラフィーニャ(Raphinha)が2得点を挙げると、ネイマール(Neymar da Silva Santos Junior)はペレ(Pele)氏が持つ代表最多得点記録まであと2点に迫るゴールを決めた。

 リシャルリソンもネットを揺らし、後半には交代出場のペドロ(Pedro)も得点。観客が続けるブーイングと投げ込みにゴールパフォーマンスで応えた。(c)AFP/Jed Court