【9月26日 AFP】ロシアのウラジーミル・プーチン(Vladimir Putin)大統領が先週、部分的動員令を発表して以来、多数のロシア人がジョージアやモンゴル、カザフスタンなど近隣諸国への出国を試みている。

 ジョージアと国境を接するロシアの地方当局は24日、国境検問所ではジョージアに出国する「民間車両により深刻な渋滞」が起きており、2300台ほどが連なっていると話した。当局は市民に対し、ジョージア方面への「移動を控える」よう要請している。

 当局が出国者の増加を認めるのはこれが初めて。大統領府は22日には、動員対象者が出国を急いでいるとの報道は「偽情報」だと否定していた。

 部分的動員令は21日に打ち出された。グーグルトレンド(Google Trends)のデータによると、それを受けて出国に関する検索数は通常の100倍に跳ね上がった。

 ロシア市民が出国を急いでいる背景には、いずれ国境が封鎖されたり、総動員が始まったりするのではないかとの懸念がある。

 モンゴル国境でも長い車列ができている。

 同国アルタンブラク(Altanbulag)の検問所の責任者は25日、AFPに対し、「9月21日以降、モンゴルに入国するロシア人の数が増えている」と語った。

 25日正午までに3000人以上がモンゴルに入国。うち約2500人が男性、約500人が女性と子どもだった。「単身の若者とその親の組み合わせが多かった」という。

 同責任者によると、ロシア人はビザ(査証)なしでモンゴルに入国し、30日間滞在できる。さらに30日間の延長が可能だ。(c)AFP